塗装の素地ごしらえとは基礎からA種B種C種の違いと工程・失敗例などを解説

著者:株式会社リペイント

「外壁や屋根の塗装で“剥がれ”や“ムラ”に悩んだ経験はありませんか?実は、塗装の美しさや耐久性の約8割は素地ごしらえの出来に左右されます。国土交通省の建築仕様書でも、正しい素地ごしらえを行った場合と省略した場合では、耐用年数に最大6年以上の差が出た事例が確認されています。

「どの程度まで下地を処理すればよいのか?」「A種・B種・C種の違いとは?」と疑問を感じている方も多いはずです。特に戸建て住宅やマンションの大規模修繕では、素地ごしらえの方法次第で費用が数十万円単位で変動することも珍しくありません。

本記事では、素地ごしらえの正確な定義や分類ごとの違い、そして現場での具体的な工程まで、分かりやすく解説します。

高品質で安心の塗装サービスを提供します – 株式会社リペイント

株式会社リペイントは、住まいの美観と安心を長く守るために、外壁塗装・屋根塗装を中心とした高品質な施工サービスをご提供しております。お客様の大切な住まいに最適な塗料や施工方法を選定し、耐久性と仕上がりにこだわった丁寧な仕事を心がけております。ひび割れや劣化などの補修も含め、見た目の美しさだけでなく、建物の寿命を延ばす施工を行います。お見積もりから施工、アフターフォローに至るまで、一貫したサポートで安心いただける体制を整えております。「任せて良かった」と感じていただけるサービスを大切にし、これからもお客様の快適で安全な暮らしに貢献してまいります。

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住所〒290-0062千葉県市原市八幡124-1 コーポ保坂102
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目次

素地ごしらえとは?定義・読み方・目的を基礎から解説

素地ごしらえの正確な定義と塗装工程全体での位置づけ

素地ごしらえとは、塗装を行う前に下地となる表面を最適な状態に整える作業です。読み方は「そじごしらえ」といいます。外壁、屋根、鉄部、木部、石膏ボードなどの素材ごとに、汚れやサビ、旧塗膜、油分を除去し、塗料の密着性を高めることが主な目的です。

塗装工程全体の流れの中で、素地ごしらえは最初の重要なステップに位置付けられます。この作業を確実に行うことで、塗料の剥がれや膨れ、早期の劣化を防ぎ、塗装の耐久性や美観を大きく向上させることができます。

下記は素地ごしらえの一般的な工程例です。

工程内容
洗浄汚れやホコリの除去
ケレンサビや旧塗膜の除去、表面の目荒らし
補修クラックや欠損のパテ補修
下地調整塗下地の吸い込み止めや表面強化

素地ごしらえ・下地調整・素地調整の違いと混同回避ポイント

素地ごしらえは表面の清浄度や平滑度を整える総合的な処理です。一方で、下地調整は凹凸やクラック補修、パテ処理などの補修作業が中心となります。素地調整という用語もありますが、これは素地ごしらえとほぼ同じ意味で使われることが多いです。

混同しやすいポイントとして、ケレンは特に金属部分のサビや旧塗膜除去に特化した作業ですが、素地ごしらえの一部工程として位置付けられます。下記のリストで違いを整理します。

  • 素地ごしらえ:全素材に対応し、清浄・平滑化を目的とする
  • 下地調整:主に補修作業(クラック、凹凸など)
  • ケレン:金属のサビ・塗膜除去に特化
  • 素地調整:素地ごしらえとほぼ同じ意味

この違いを正しく理解することが、失敗やトラブルを防ぐ大切なポイントです。

素地ごしらえが塗装の耐久性・仕上がりに与える影響

素地ごしらえが適切に行われていない場合、塗膜の剥離、浮き、膨れ、早期の劣化といったトラブルが発生します。特に外壁や屋根などの建築物は、常に風雨や紫外線にさらされているため、下地処理の良し悪しが塗装の寿命に大きく影響します。

素地ごしらえの効果的な実施によるメリット

  • 塗料密着性の大幅向上
  • 仕上がりの均一化と美観の向上
  • 耐久年数の延長(10年以上の長期耐久も実現)
  • 再塗装などのトータルコスト削減

トラブル防止のためには、現場ごとに適切な素地ごしらえ方法を選定し、専門的な知識と技術で作業を進めることが重要です。下記に代表的な失敗例と注意点をまとめます。

失敗例原因回避ポイント
塗膜の剥がれ・浮き汚れ・サビ残存洗浄・ケレンの徹底
ひび割れ・膨れ補修不足・乾燥不十分パテ補修・乾燥時間の確保
変色・ムラ油分・旧塗膜の残存表面洗浄・目荒らしの徹底

素地ごしらえ A種 B種 C種の違いと判断基準

塗装の素地ごしらえは、塗料の密着性を高め、長持ちさせるために欠かせない工程です。A種、B種、C種の違いを理解し、適切な施工を選ぶことで品質や耐久性に大きな差が生まれます。下記の表で違いを比較し、現場や素材ごとに最適な種別を判断しましょう。

種類主な特徴適用素材代表的な工程適用例
A種徹底的な除去・調整コンクリート、金属、石膏ボード旧塗膜やサビを完全除去、下地全面処理新築、重防食など
B種中程度の調整モルタル、木部、ボード浮きや汚れの除去、部分補修住宅改修、外壁メンテナンス
C種簡易的な清掃良好な下地全般粉じん・ほこり除去のみ簡易再塗装、短期メンテ

A種の特徴・適用条件・規格基準

A種は、塗装前の下地を最も厳格に整える種別です。JISや公共工事標準仕様書でも厳しく規定されており、サビや旧塗膜の完全な除去、目荒らし、パテ処理など全ての工程を徹底します。特に新築工事や耐久性が重視される構造物で必須です。コンクリートや石膏ボード、鉄部など幅広い素材に適用され、塗膜の剥離や早期劣化を防ぐための基準となっています。A種は作業コストが高めですが、仕上がりの品質や耐久年数を最大限に引き出します。

A種の面積判断とケレン1種・2種との関連

A種の適用範囲や面積判断は、旧塗膜の劣化度や対象面の重要性によって決まります。特に金属部のサビが広範囲に及ぶ場合や、コンクリートのレイタンス処理が必要な場合はA種を選択します。ケレン1種(ブラスト法)や2種(動力工具ケレン)は、A種工程と密接に関連し、サビや不純物を徹底的に除去する工程です。これにより、塗料の密着性や防錆性能が大幅に向上します。

B種の特徴・中程度処理の詳細と住宅適用

B種は、浮いたサビや汚れの除去、部分的な補修を中心とした中程度の素地ごしらえです。主に既存の住宅やビルの外壁、木部・モルタル面など、全面的な改修を必要としない現場で多用されます。B種はA種よりもコストを抑えつつ、一定の品質と耐久性を確保できるため、一般住宅の外壁リフォームや補修でよく採用されます。施工時には、サンダーやワイヤーブラシを使った作業や、部分的なパテ補修が行われます。

石膏ボード 素地ごしらえB種の工程特記事項

石膏ボードの素地ごしらえB種は、継目やビス穴のパテ処理、サンダー掛け、粉じん除去が主な工程です。クロスや塗装前には、表面の平滑化と清掃が不可欠です。B種では全体のパテ処理はA種ほど徹底しませんが、目立つ凹凸や割れは確実に埋めることが求められます。施工後に粉じんが残らないよう、掃除機やダスターを使った仕上げ清掃を行うことが重要です。

C種の特徴・簡易処理の限界とメンテナンス活用

C種は、最小限の素地ごしらえで、粉じんや軽い汚れを除去するのみの簡易工程です。コストや工期を抑えたい場合、短期間のメンテナンスや良好な既存下地への再塗装時に活用されます。ただし、下地にサビや劣化がある場合はC種では不十分で、早期剥離や塗膜不良のリスクが高まります。C種の適用は、状態確認と事前診断のうえで慎重に判断しましょう。

RA種 RB種 RC種の違いと大規模修繕・工事での使い分け

RA種・RB種の定義と改修工事基準

RA種・RB種は、主に大規模修繕や公共性の高い工事で使われる塗装素地ごしらえの分類方法です。どちらも塗装前に下地表面を整える工程ですが、対応する劣化レベルや使用場面が異なります。

下記のテーブルで両者の主な違いを整理します。

区分対応する劣化度主な処理内容適用例施工コスト
RA種著しい劣化・剥離全面ケレン・旧塗膜除去・パテ補修・下地調整重要構造物外壁・鉄部新設比較的高い
RB種一般的な経年劣化浮き・サビ部分ケレン・局所補修・清掃住宅外壁・既存塗装改修標準

RA種は、特に耐久性や仕上がり品質が求められる箇所で採用されます。例えば、鉄部やコンクリート面で旧塗膜やサビを徹底的に除去し、表面を平滑に整える作業が必要な場合に適しています。

RB種は、既存塗膜が比較的良好な箇所で、部分的な補修や軽度なケレン作業が中心となります。劣化度合いに応じて適切な種別を選ぶことで、工事の品質とコストの両立が可能です。

RC種の簡易処理とコスト抑制効果

RC種は、簡易的な素地ごしらえを求められる場面で採用される方法です。主に下地の状態が比較的良好な場合や、短期間で仕上げたい現場で活用されます。

RC種の特徴を整理します。

  • 表面清掃中心で、軽微な粉じんや汚れの除去が主な内容です。
  • 旧塗膜の密着性が高く、ほとんど劣化していない場合に適しています。
  • コストを抑えたい場合や、短納期の現場で有効です。

RC種を採用することで、作業時間・費用を大幅に削減できます。ただし、下地の状態を正確に見極めることが重要で、不適切な選定を行うと塗膜の早期剥離などリスクも高まります。

素材別 素地ごしらえ工程|鉄鋼・木部・コンクリート・石膏ボード対応

建築物の外壁・屋根塗装工程で重要な素地ごしらえは、素材ごとに適切な処理方法を選ぶことが耐久性や美観を大きく左右します。鉄鋼・木部・コンクリート・石膏ボードなど、各素材の特徴に合わせて下地を整えることで、塗料の密着性や仕上がりを高めます。

鉄鋼面・亜鉛めっき鋼面の素地ごしらえ(A種中心)

鉄鋼面や亜鉛めっき鋼面では、A種の素地ごしらえが主流となります。A種は特にサビや旧塗膜の除去を徹底することが求められ、下記の工程が重要です。

  • ワイヤーブラシやサンダーを用いたケレン作業
  • 洗浄による汚れ・油分の除去
  • 必要に応じて溶剤やアルカリ洗剤で脱脂
  • サビ止め塗料の下塗り

下記の比較テーブルで主要なポイントをまとめます。

項目内容
ケレンサビ・旧塗膜を徹底除去
洗浄油分・汚れを念入りに除去
サビ止め処理金属面の劣化防止に必須
適用種別主にA種、劣化度合いによってB種も併用
仕上がりの影響密着性・耐久性の向上、施工後の剥離防止

鉄鋼面の油類除去とクロメート処理のポイント

鉄鋼面の仕上がりを左右するのが油類の徹底除去です。油分が残ると塗料の密着が大きく低下します。脱脂作業には下記の方法が推奨されます。

  • シンナーやアルカリ系洗剤を使い、布で拭き取り
  • 水洗い後、十分な乾燥を確保

木部・モルタル面の素地ごしらえ(A種・B種)

木部は吸湿性やアク、ヤニの発生があるため、A種またはB種を状況に応じて選びます。主な工程は以下の通りです。

  • サンドペーパーによる表面の研磨
  • 汚れやホコリの除去
  • 節やヤニ部分のシーラー処理
  • 必要に応じてパテで凹凸を補修

モルタル面はクラックや欠け、吸水ムラを防ぐため、B種を中心に処理します。

  • 高圧洗浄による表面の清掃
  • クラックや欠損部の補修
  • 下地調整材の塗布

コンクリート・ALCパネル・せっこうボード面の素地ごしらえ

外壁や屋根に使用されるコンクリート、ALCパネル、せっこうボードは、表面に凹凸があったり吸水性が高いという特徴があります。以下の工程を丁寧に実施することで、塗装の品質と耐久性を確保できます。

  • レイタンスや粉じんの除去
  • 吸水調整材やシーラーの塗布
  • クラックや穴などの補修
  • 目地やジョイント部の均し

押出成形セメント板の特殊工程

押出成形セメント板は、一般的なコンクリートと比較して表面が硬く滑らかであるため、外壁や屋根の塗装時には下地処理がより重要です。目荒らし特殊シーラーの塗布など、以下のような工程が必要です。

  • 表面の油分や離型剤の除去
  • サンドペーパーやディスクによる軽い目荒らし
  • 専用シーラーの塗布による吸水性の調整

ケレン処理と素地ごしらえの関係|1種~4種の詳細比較

外壁・屋根塗装において耐久性や美観を大きく左右するのが、ケレン処理と素地ごしらえの正確な実施です。ケレンは金属部に発生したさびや旧塗膜を除去し、素地ごしらえは塗装面全体の状態を整える工程です。両者は密接に関連しており、最適な下地づくりにはどちらも欠かせません。

ケレンは1種から4種までに分類され、外壁や屋根の素材や劣化度合いに応じて使い分けられます。下記のテーブルで各種の違いを整理します。

種類主な対象処理内容仕上げ度使用道具適用ケース
1種鉄骨・鋼材完全除去(ブラスト)最も高いショットブラスト、サンドブラスト大型構造物の塗装
2種鉄部全般ほぼ全除去高いディスクサンダー、電動工具屋根、外壁の改修
3種A/B/C鉄部・塗装面活膜残し(部分除去)中程度ワイヤーブラシ、手工具一般住宅や集合住宅の外壁・屋根
4種鉄部・外壁清掃中心低いウエス、ほうき軽微な補修や定期メンテナンス

1種・2種ケレンの徹底除去工程と道具

1種ケレンは、ショットブラストやサンドブラストを用いて鉄部表面のさびや旧塗膜を完全に除去する、最も厳格な工程です。表面を金属光沢が現れるまで磨き上げ、塗料の食い付きや耐久性を最大限に高めます。大型の鋼構造物や外壁・屋根の重防食が必要な箇所で採用されます。

2種ケレンは、ディスクサンダーやワイヤーブラシなどの電動工具を使い、広範囲のさびや浮き塗膜をほぼ完全に除去します。1種ほどの仕上がりは求められませんが、外壁や屋根など多くの建築工事や鉄部改修で選ばれています。

主な道具一覧

  • ショットブラスト
  • サンドブラスト
  • ディスクサンダー
  • ワイヤーブラシ
  • スクレーパー

3種A/B/Cケレンの活膜残し基準(さび面積5~30%)

3種ケレンは、さびや浮き塗膜のみを除去し、しっかりと付着している既存塗膜(活膜)は残す方法です。さびの発生範囲によってA・B・Cの3区分に細分化され、外壁や屋根の塗装現場でもよく利用されます。

区分さび面積適用基準作業内容
3種A5~15%軽度さび部分除去+周辺研磨
3種B15~30%中度さび広範囲除去+活膜確認
3種C30%以上重度さび活膜最小限残し、徹底除去

4種ケレンの清掃中心処理と限界ケース

4種ケレンは、塗装表面が比較的良好な場合に実施される、最も簡易的な清掃中心の処理です。主にウエスやほうきを使い、外壁や屋根表面のチリやホコリ、軽微な汚れを除去します。新築工事や軽度なメンテナンス時に選ばれることが多いですが、既存塗膜の劣化やさびが進行している場合には適していません。

4種ケレンのみで対応すると、塗膜の密着が不十分となり、数年で剥がれや膨れが生じやすくなります。外壁や屋根の下地の状態や素材の種類を丁寧に確認し、必要に応じてより高い等級のケレンを選択することが大切です。

4種ケレンの主な限界ケース

  • さびや浮き塗膜がある場合
  • 劣化が進行している場合
  • 高耐久性塗装を求める場合

清掃処理だけでは不十分なケースを見極め、適切な素地ごしらえを行うことで、建物の美観と耐久性を守ることができます。

素地ごしらえの単価・費用相場と見積もりチェックポイント

種別・素材別の単価目安と変動要因

外壁や屋根の素地ごしらえにかかる費用は、種別や対象素材、現場の状態によって大きく変動します。以下のテーブルで、代表的な種別と素材ごとの単価目安や特徴を比較できます。

種別・素材単価目安(㎡)主な対象特徴・ポイント
A種2,000~4,000円鉄部・新設面徹底除去・高耐久・工数が多い
B種1,500~3,000円外壁・モルタル標準的な施工・補修や洗浄を重視
C種1,000~2,000円良好な下地簡易清掃・再塗装時などに使用
石膏ボード(B種)1,800~2,500円クロス下地等粉じん除去・パテ補修が中心
亜鉛メッキ鋼板2,000~3,500円金属外壁化成処理・錆止め対応

単価の変動要因

  • 下地の劣化度合い(補修範囲が広いほど高額)
  • 面積や施工箇所の複雑さ
  • 足場設置や高所作業の有無
  • 材料費や諸経費の差

見積書で確認すべき素地ごしらえ項目

見積もりを依頼する際は、外壁や屋根に関する素地ごしらえの項目が明確に記載されているかをしっかり確認しましょう。抜け漏れがあると追加費用や仕上がり不良の原因となることがあります。

必ず確認したいポイント

  1. 種別(A種・B種・C種など)の明記
  2. 対象部位ごとの面積と単価
  3. 工程内容(ケレン、洗浄、補修など)の具体的な記載
  4. 材料・工具費、養生・清掃費の内訳
  5. 足場や高所作業費の有無
  6. 下地補修・パテ処理など別途費用が発生する作業の有無
  7. 規格や仕様(JIS・公共仕様など)の記載

チェックリスト形式で確認すると安心です。

  • 種別ごとの単価・面積が明確か
  • 工程の詳細が明示されているか
  • 追加費用やオプション作業が別記されているか
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この記事を書いた人

千葉県市原市の外壁塗装店(株)リペイントの岩崎です。
市原生まれの市原育ち、地元の塗装会社として、地域の皆様に喜んでいただける塗装をご提供しています。職人歴20年以上の知識と経験で、どこよりも長持ちする塗装が自慢です!是非、お気軽にお問い合わせください。

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